暗闇の世界で新体験!ダイアログインザダークで五感を磨く旅へ【体験編】

こんにちは、マインドフルネス案内人のmeiです。

みなさんは真っ暗の中で過ごすとしたらどう感じますか?

何も見えない状態で過ごす怖さ、不安あるいは好奇心。
人によって暗闇の中で過ごすイメージは異なるかもしれません。

視覚以外の感覚を高めたいと思い、暗闇の中で過ごす体験ができるダイアログインザダークへ行ってきました。

今回は、暗闇の中で過ごしたダイアログインザダークの体験内容をお届けします。

旅の案内人に委ねてみる

ダイアログインザダークでは視覚障がい者が旅の案内人となり、暗闇を誘導します。

今回は旅を先導してくれた男性Nさんと私を含めた4人で旅がスタート。

暗闇に入る前に、白杖の使い方をレクチャーしていただきました。

白杖(はくじょう)・・・視覚障がい者が日常生活で使うアイテム

健常者が白杖を触る機会はなかなかないですよね。
杖の先っぽを路面に滑らせて周囲の状況を判断したり、身の安全を確保したりするために使用します。

白杖のレクチャーを受けた後、実際に暗闇の中へ。

暗闇の中を進む旅がスタート

自分が目をつぶったまま歩く、生活することはどんな感じかをイメージしながら読み進めてみてくださいね。

参加者同士で自己紹介

扉を開けて暗闇の世界に入ると想像以上の暗さで、何も見えない恐怖、初めて出会った人たちと旅をするという期待と不安。

名前(ニックネーム)を伝えながら徐々に自己紹介していきます。

声だけでその人をイメージする。「この人緊張しているのかな~?」と考えるのも非日常な感覚でした。

ブラインドサッカーの難しさ

今回、初めて暗闇の中でサッカーを体験しました。

ブラインドサッカー・・・見えないサッカー。ゴールキーパー以外が全盲の選手で、アイマスクを装着し、音の出るボールを用いてプレーするサッカーのこと。

まったく見えないところからボールから出る鈴の音をよく聞きながらサッカーをします。

最初は慣れるまで時間がかかりましたが、旅の案内人がしっかりサポートしてくれたり、参加者のみなさんと協力しながらサッカーを楽しむことができました。

mei
mei

耳で聞いて行動することの難しさを実感しました。

五感をフル回転して進む

ブラインドサッカーが終わった後は歩きながら旅を進めていきます。

触覚

少し足を進ませると足の感覚に変化がありました。

コンクリート道から芝生の道へ、芝生の道から砂利道へ。

「みなさん、足のある感覚はどうですか」と旅の案内人。

足の感覚に集中してみるとコンクリート道の固さや芝生の柔らかさ、質感、砂利の固さを足裏から知ることができました。

ほかにも手で壁を触ったり、床を触ったりして手の感覚をフル回転させながら暗闇ツアーを楽しみました。

味覚

キャンプ場に着くとテントの中でおやつ時間を楽しみました。

もちろん、この中も暗闇なので、味覚やにおいを感じて食べます。

暗い中で食べるといつもの食事に比べて甘さが濃く感じたり、良く味わって食べていることに気づく。

嗅覚

歩き進めていくと、香りもほのかに変化していきました。

草のような香りが漂ってきて自然の中に身を置いたような感覚。

聴覚

川の流れる音、鳥のさえずり。

自然の中にいるような音はどこか安心感や爽快な気持ちにさせてくれました。

家にいても自然の音は聞いているはずなのに、味わって堪能することをしていないから消えていたようです。

そして、焚火の音。

音を聞いているだけでも火の温かみを感じて体温が上がっていくような感覚になりました。

体温が上がっていくと心も温かくなってきてふんわりとした気分に。

暗闇のダイアログインザダークで感じ学んだこと

違う角度から新しい体験をさせてくれたダイアログインザダーク。

参加した方々ひとそれぞれ感じたことは違うと思いますが、私が特に感じたことをまとめてみます。

自分の五感を信じる

健常者は視覚から情報の8割は視覚から得ているといわれて、SNSやテレビ、雑誌に左右されて物事を判断してしまうこともあるかもしれません。

視覚を完全にオフにして、他の感覚を研ぎ澄ませ、声や音を感じることで自分が本当にしたいことや自分が感じていることが明確に分かりやすくなるように思いました。

日頃から丁寧なコミュニケーションを

テキストで読めるから、手紙に書いたから、メールで読めるからと視覚のみのコミュニケーションに頼りすぎてしまっている自分に気づきました。

直接友達と会っても丁寧な言葉や相づちをしてコミュニケーションを取ろうとすることが少なかった。

相手から発せられる言葉や自分から発する言葉にも気をつけていきたいと思います。

イメージできる範囲を広げていこう

旅の途中で不安に思う時と安心できた時が明確に自分の中でありました。

それはどんな時かといったら「暗闇でもイメージできたかできなかったか」の違い。

暗闇の行動での行動を例に挙げてみると、

電車に乗る、電車の椅子に座る
→いつもしているから大丈夫と思える=安心感=行動しやすい

ブラインドサッカー、暗闇におやつを食べる
→体験したことないから怖い=不安感=行動しづらい

これは視覚の世界で取り入れることができると思いました。

自分がイメージできる範囲を広げていくことで行動しやすくなり、次のステップに進みやすい。

やりたいと思ったことは最初は不安でも安心ゾーンからできることに挑戦してイメージゾーンを増やしていこうと思います!

まとめ

視覚に囚われているときは数字や結果にこだわりすぎてしまうことも…

それが怖くてひきこもりになった経験がある私からすると、暗闇を通じて余計なものを排除して自分の感性で人と対話できる、自分の感覚を信じてよいと教えていただいた体験ができたことはとても貴重でした。

五感を使って自分を信頼して相手を信頼する、そんな温かい空間での学びを通して、引き続き自分らしい心地よい旅をしていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました