Contents
化粧品成分検定について
まずは化粧品成分検定の概要についてお伝えします。
一般社団法人化粧品成分検定協会が運営する民間資格です。
化粧水・美容液、シャンプー、日焼け止め、ベビー用化粧品など、
化粧品に記載されている成分のことが分かるようになる検定。
勉強することで自分で自分の肌に合った化粧品を選べるようになります。
いきなり1級に挑戦するのは緊張しましたが、乾燥肌に悩んでいたのもあって、自分で化粧品を選べることは自分に必要な投資だと思い、挑戦しました!
●試験方法 1級/会場試験・マークシート・記述形式
2級/会場試験・マークシート形式
3級/公式ホームページ(PC・スマートフォン)で受験
●試験時期 1級・2級/年2回(6月、12月)
3級/随時
●受験料 1級/10,000円(税別)・2級/6,000円(税別)
3級/無料
化粧品成分検定各級の合格率、難易度と感想
化粧品成分検定の各級の合格率や難易度について見てみましょう。
化粧品成分検定の合格率
問題数(合格ライン) | 合格率 | |
3級 | 10問(正答率90%) | – |
2級 | 60問(正答率80%) | 68% |
1級 | 70問(正答率80%) | 65% |
化粧品成分検定2級・1級の合格基準は、正答率80%。
2級であれば60問中48問正解、1級であれば70問中46問正解しないと合格できません。
2級・1級ともに受験者の6割の人が合格していますが、
2級の受験者は学生受験が多い傾向、1級の受験者は化粧品業界で働く人が多いです。
1級の場合は、普段から美容について意識が高い人たちが受験しているので、
知識ゼロから勉強をする人にはややハードルが高いでしょう。
受験をしてみると分かるのですが、1級は応用的な問題を問われるので、合格率が高くてもしっかり勉強する必要があります。
実際に例題を解いてどんな問題が出題されるれるのかイメージしてみましょう。
ちなみに、化粧品成分検定の3級は無料で受験できます。
問題のレベルは2級と同じなので、どの程度の知識が問われるのか試しに受けてみるのがおすすめ。
初めて3級を受けた時は不合格でした…
成分の名前は基本的にカタカナなので、覚えるのに時間がかかります。
各級で問われる知識のレベルは以下の通りです。
3級 | 2級 | 1級 |
2級相当の成分知識問題10問(3択) | ・頻出の化粧品成分名・種類・機能を暗記 ・成分の表示名称・成分の種類の穴埋め ・全成分表示を見て、それがどのような化粧品か判断する | ・様々なパターンの全成分表を読み解く ・処方の背景、成分の配合目的を答える ・全成分表示の中で各成分が持つ役割を想像し、同じ役割を持つ別の成分と置き換える |
化粧品成分検定1級の難易度
合格率は思った以上に高いですが、
受験者の難易度アンケートでは80%以上の方が「やや難しい」「とても難しい」と回答している人が多いです。
化粧品成分検定1級を受けてみた感想
今回、いきなり1級の試験に臨みましたが、正直難しいと感じました…
感想をまとめてみました。
- 基本的に暗記
(暗記が得意な方は合格しやすい) - テキストの細かい部分もすべて覚える必要がある
- テキストに載っていなくて問題集の問題が出る場合もある
- テキストを読むだけでなくその成分の特徴や分類を理解する必要がある
テキストが覚えづらいので、工夫して勉強する必要があります。
「難しそうで不安….」
「時間がなくて勉強できるかわからない…」と不安に思う方も大丈夫です!
私が本格的に勉強を始めたのは試験の3週間前でした…
(確実に合格したい方は遅くても1,2カ月前からスタートすることをおすすめします。)
私の勉強スケジュールと仕方、流れをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
化粧品成分検定1級の勉強スケジュールと仕方、流れ
ここでは私の勉強スケジュールと仕方と流れをお伝えします。
1日勉強スケジュール
1日あたりの勉強の目安
平日:1時間程度+電車でノートを読む
土日:6時間(試験1週間前は8時間程度)
基本的にはテキスト(テキストをまとめたノート)と問題集を使って勉強しました。
私の場合は、テスト申し込みもギリギリでテストの3週間前になってしまいましたが、
1~2か月の勉強時間があると合格に一歩近づくと思います。
次の試験は2024年6月23日(日)なので、
2024年4月下旬から勉強の準備をしておくことをおすすめします。
勉強方法と流れ
私が実践した勉強方法と流れをお伝えします。
私の受験日は12月10日(日)で、
勉強開始したのは11月15日(水)からでした。
(これはギリギリスケジュールなので、なるべく余裕を持って勉強するようにしてください。)
1週目の勉強内容(11月15日~11月19日)
2週目の勉強内容(11月20日~11月26日)
3週目前半の勉強内容(11月27日~11月29日)
特に全成分表示例は出題頻度が高いので、じっくり理解しましょう!
3週目後半の勉強内容(11月30日~12月3日)
4週目の勉強内容(12月4日~12月10日)
ここまで読み込んでおいてよかった!と思える部分が多く出題されたので、
試験当日まで抜かりなく準備して、暗記しましょう。
化粧品成分検定1級合格の勉強のコツ
合格するためにやった私の勉強のコツをお伝えします。
まずは暗記より理解する
暗記量が多いので、いきなり暗記しようと思っても
理解が進んでいないということになってしまうので、まずは全体像を理解しましょう。
良い覚え方と悪い覚え方をご紹介します。
ココイルグルタミン酸Naはアニオン界面活性剤。
洗浄力は弱めで、高い生分解性がある。リンスインシャンプーに使われる。
断片的に覚えようとすると量が多く、理解しづらいです。
なるべく関連付けて覚えていきましょう。
アニオン界面活性剤には、ラウレス硫酸、ココイルグルタミン酸Na、石ケン素地などがある。
ラウレス硫酸は洗浄力が高いが、ココイルグルタミン酸Naは洗浄力が弱めという違うがあるから、ラウレス硫酸はシャンプーや洗顔料、ココイルグルタミン酸Naはリンスインシャンプーや子供用シャンプーに使われる。
同じ分類でも成分でどう違うのかと比較しながら学べると覚えられやすくなりました。
理解できたら成分名も書いてみる
記述の問題は思った以上に難しくはなかったです。
何度も読み込んでおけば答えられると思いますが、念のため成分名は書いておけるようにしましょう。
私の場合は暗記まとめノートを作っていたので、赤シートで隠しながら成分名や特徴を書くようにしました。
間違えたところ・弱点の部分をまとめる
暗記まとめノートとは別に間違えたところ・弱点の部分をまとめるようにしました。
何度も問題集を解いていくと自分が苦手な部分が分かるようになるので、
該当する成分(例:機能性成分など)を読み込んでいきましょう。
全成分表示例に時間をかける
試験1週間前になったら全成分表示例の問題を解いていきましょう。
成分表示を見て何の商品(化粧水、乳液、クレンジング、洗顔料など)が
分かるようにしておく必要があります!
商品別に成分の特徴を理解しておくと合格に一歩近づきます。
化粧品成分検定のテキストや問題集を準備しよう
化粧品成分検定1級合格には「公式テキスト」「2級問題集」「1級問題集」を準備しましょう。
公式テキストは、本屋や通販、化粧品成分検定の公式サイトで購入可能。
購入の際は「改訂新版」であることを確認して購入しましょう。
値段は1,980円(税込)です。
また問題集は公式ホームページから購入しないといけません。
値段は1級・2級どちらも1,100円(税込)です。
私はいきなり1級を受けましたが、2級の問題集も購入しました!
2級は基礎編で1級は応用編。
どちらも購入した方が学習がスムーズだと思います。
今回は、化粧品成分検定の難易度、1級合格に向けての勉強方法についてご紹介しました。
少しでも検定受験する方のお役立てたら嬉しいです!
コメント