スマホは良くないと分かっているのにどうしても使ってしまう。
スマホを距離を置く時間を持ちたいけど出来ない自分がいる。
長く使うとどんな悪影響があるか不安になってきた。
こんな疑問を解消する一冊をご紹介します。
この記事を書く私は、以下のような人です。
今回ご紹介する『スマホ脳』の著者はアンデッシュ・ハンセンさんという方で、
スウェーデンで最も注目されている精神科医です。
また2016年の刊行本『一流の頭脳』の筆者でもあり、世界20か国で翻訳されています。
『スマホ脳』では、私たちの日常に欠かせない存在であるスマホやiPadが
人間、特に子供や若者にどういった影響を与えるかという問いが提起されています。
今回は、『スマホ脳』を3つのポイントで要約しました。
『スマホ脳』
- スマホが私たちに与える悪影響とは?
- その悪影響とどうやって向き合うか?
- スマホとうまく距離を置くコツ
スマホは便利だが、長時間使うことが辞められないのは
スマホの悪影響をしっかり明確に理解していないから。
なので今回は、なぜスマホが私たちの日常に悪影響を及ぼすのかという疑問に答えつつ、スマホの悪影響と上手に付き合っていく方法を解説していきます。
Contents
『スマホ脳』を3つのポイントで要約!
『スマホ脳』を以下の3つのポイントで要約しました。
- スマホが僕たちに与える悪影響とは?
- スマホの悪影響は運動で防げる!
- スマホと距離をおくための5つのテクニック
それぞれ解説していきます。
スマホが私たちに与える悪影響とは?
スマホを使うと便利だと思う一方、自分で考え調べて行動する機会が減っている現代人。
今回は、スマホが私たちの体に与える影響を確認して、
集中力を取り戻しよりストレスを少なくして過ごせるようにしていきましょう。
今回はご紹介する悪影響は以下の3つです。
- ブルーライトで睡眠不足
- 集中力の低下
- SNSを使うほど孤独になる
それぞれ解説していきます。
ブルーライトで睡眠不足
まずブルーライトと睡眠の関係を紐解いていきます。
体内リズムはどのくらい光を浴びたかによって制御され、
眠りにつく時間を身体に知らせるのがメラトニンというホルモンです。
メラトニンは日中の分泌量が少なく、夕方になると増え、夜に最多になる仕組み。
ブルーライトにはメラトニンの分泌を抑える効果があるので、
夜でもスマホを見続けると脳がまだメラトニンを作らなくても良いと判断してしまい、
脳が目覚めて、体内時計を2~3時間巻き戻してしまうのです。
加えてSNSやゲームなどドーパミンと関係する刺激によって目が覚めてしまうという悪循環が起こります。
スマホなどのスクリーンをよく使う人ほど眠れなくなり、
眠りの質も落ちる、翌日へ疲労が溜まるといった悪循環に陥ります。
夜の寝る前のスマホ利用を制限し、ゆっくり休もう!
寝る前はスマホじゃなくてアロマの香りを嗅いだり、日記を書いたりするのもおすすめ!
集中力の低下
ここ最近、複数のことを同時進行しおうとする、いわゆるマルチタスクをする人が増えてきています。
マルチタスクのひとつとしてスマホの利用も挙げられますよね。
- ネットフリックスを見ながらスマホを見る
- ご飯を食べながらスマホのチャットを返信する
- 本を読みながらyoutubeを見る
上記の内容は誰でも一度は経験したことがあると思います。
マルチタスクが得意だと思っている人の思考力を問う課題の研究実験で、
以下のような結果が出たのでまとめます。
①勉強しながらスマホを使うマルチタスクが得意だと思っている約150人
②ひとつのことだけに取り組むのを好む約150人
2グループの集中力を測定したところ、
マルチタスク派の方が集中することがかなり苦手という結果になり、
記憶力、マルチタスク力(ある課題から別の課題にどんどん移っていく能力)も
ひとつのことだけに取り組むグループより成績が低い結果になったようです。
マルチタスクが得意(自分で思っているだけ)というのは幻想で、
効果を見ればひとつのことに集中して物事を行った方がいいことが分かりますね。
仕事や勉強で集中する作業を行う時は、スマホを置いて集中できる環境を作ろう!
ながら食べをやめると1食1食を味わって食べられるようになった!しっかり噛んで食べるからダイエットにもなるよ~
SNSを使うほど孤独になる
人と繋がるのに便利なツールである「SNS」も利用すればするほど
孤独を感じる割合が増えるようです。
なぜSNSを使うほど孤独を感じてしまうのか不思議だと思いませんか。
以下で解説していきます。
ドーパミンのように私たちの気分に影響を与える伝達物質セロトニンは、
社会的地位が高いほどセロトニンの量が多く分泌され、精神の健康が保ちやすくなります。
他人と競争して負ける、地位が下がると
セロトニンが減少して不安になる傾向が高くなります。
SNSは競争を生むアプリであるために孤独感・不安を感じやすくなってしまいます。
【心の影響への流れ】
→SNSのフォロワーの数、インスタグラマーの加工したお洒落な写真を見る
→自分が戦いに負けたと感じるようになっていき、セロトニン分泌が減る
→自分が最下層にいるように感じ、孤独感を味わう
SNSを通じて常に世界中の人と比較しやすくなってしまうことで、
自分の心の中に競争を生み出してしまっている人も多いのではないでしょうか。
休日はデジタルデトックスをして、SNSから離れる練習をしてみましょう!
パソコンから見ることも出来るからスマホのSNSアプリ消しちゃいました!
スマホの悪影響は運動で防げる!
前章では、「スマホが私たちに与える悪影響」について解説しました。
スマホが持つ悪影響が分かってもストレスや不安を感じると
目の前のことに集中できず、スマホの世界にどっぷり浸かってしまうこともあるかもしれません。
著者は運動することが最善の方法と述べています。
ストレスを最小限に抑え、集中力を保つことができる「運動」に焦点を当て
今回は以下の2つのポイントでご紹介します。
- 運動が最適な理由
- どんな運動が効果的か
それぞれ解説していきます。
運動が最適な理由
デジタルによって人間の脳が発達したように感じている人もいるかもしれません。
実際には私たちの脳の大部分はサバンナで過ごしていた日々から変わっていないのです!
当時は1日2~3時間、狩りという労働を行っていたので、
身体を動かすことで危機認知力や集中力を高めていたようです。
歩数で比べてみると、
祖先は1日1万4000~8000歩程度歩いていたのに対し、現代人の平均は5000歩以下になっています。
そのため、
集中力の低下→脳の実行機能が低下→思考力の低下→スマホ依存
悪循環が起こってしまいます。
どんな運動が効果的か
どんな運動が適しているのか気になりますよね。
著者はあらゆる種類の運動が効果を与えると述べています。
【例】散歩、ヨガ、ランニング、筋トレ
どれも簡単にできるものなので、普段の生活から取り入れやすいですね。
運動することで知能的な処理速度が上がり、脳の回転が上がっていきます。
効率が一番良いのは週に2時間程度の運動!
(これより長く運動してさらに効果があるわけではない)
どんな運動でもいいみたいだから、簡単に出来るのはありがたい!
スマホとうまく距離を置くコツ
前章では、「スマホの悪影響は運動で防げる!」について解説しました。
「運動を続けていくことが出来るか不安」という方もいらっしゃると思います。
『スマホ脳』では簡単に距離を置くコツ、デジタル社会でうまく生きていくコツを教えてくれています。
今回は、スマホとうまく距離を置くコツを以下の5つのポイントでご紹介します。
- 目覚まし時計と腕時計を買う
- プッシュ通知をオフ
- 仕事や勉強時、スマホを隣の部屋に置く
- 運動する
- 寝室にスマホを置かない
それぞれ解説していきます。
目覚まし時計と腕時計を買う
私が『スマホ脳』を読んでから真っ先に始めた習慣のひとつめです。
時間を確認する時は腕時計
アラームと部屋に置くのは目覚まし時計
今まで時間を確認する時はスマホを見てましたが、
腕時計にしてから仕事に集中できるようになりました。
スマホのアラーム機能で起きるのではなく、目覚まし時計のアラームを利用するようにしました。
目覚めも今までで一番スッキリして睡眠の質が上がりました。
プッシュ通知をオフ
スマホを見ると色々な通知が来ていて
つい色々なSNSを見て時間を費やしてしまった経験はないですか。
いつもスマホ見ていると知らぬ間に時間が経っていると思う人は
今すぐプッシュ通知をオフにしましょう。
プッシュ通知オフは誰でも簡単に出来て、無駄な情報に左右されなくて済みます。
仕事や勉強時、スマホを隣の部屋に置く
私は出社時はスマホをロッカーに入れて机に置かない、
休日の勉強時は家にスマホを置いてカフェなどで作業するようにしています。
ちょっとした一工夫するだけでも集中力が愕然と上がりました!
仕事・勉強の1~2時間、スマホがないと不安を感じる人はスマホ依存症なので、
積極的にデジタル・デトックスしてみましょう。
運動する
どんな運動でも効果があるようなので、
朝と夜の10分のストレッチを行うようにしたら頭痛や肩こりの軽減を感じました。
朝に疲労感を感じている方や通勤中スマホばかり見ている人は
朝ストレッチ・散歩をしてみましょう!
脳がリフレッシュして仕事の集中力が上がるので、おすすめです。
寝室にスマホを置かない
寝ても疲れが取れない方やぐっすり寝れている感覚がない方は
絶対に寝室にスマホを置かないことをおすすめします!
先ほど述べたようなブルーライトや電磁波の影響で睡眠の質が劣ってしまいます。
スマホを寝室に置かないことで、
肌がきれいになってクマが出来づらくなったり、目覚めも快調になります。
まとめ
今回は、アンデッシュ・ハンセン著の『スマホ脳』をご紹介しました。
デジタル時代をうまく生き抜くためにはデジタルを活用し続けることが
自分の成長に繋がると思っていましたが、今こそ集中力が宝ということに気づかせてくれた一冊です。
スマホの利用時間を減らすとストレス軽減、集中力アップを実感している今日この頃。
スマホの便利さをうまく活用して
自分の集中力を最大限に発揮しながら仕事や勉強の質を高めていきたいですね。
たまにはスマホを置いて自然に触れてみたり、美味しいご飯を食べに行ったりしてみましょう。
そうすることで、
本来人間が持っている自然治癒力で心身ともに健康になっていくと思います。
ぜひ、より詳しい内容は本書を手に取って見てください!
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